はじめましてとこんにちは

 なにを言うにもフォーマットとルールがくっついていて窮屈な時代だなと思います。読む側(わたしを含む)の期待の中にすでにフォーマットの適用が根底にあり、そこから外れた書式を、または思想(深く考えないでほしい、ここで指すのは個人の想像力のことである)を、わたしたちは無意識下でときどき排除してしまうことがあるのかもしれない。たとえばつまらない本や論文が効果のある睡眠導入剤になり得るように。いや例えが違う気がする。


 はじめまして。またはこんにちは。夏果和なまりです。
 現在、「アナバチ性ミントブルーうさみちゃんシティ」という作品をちょっとずつ書いてちょっとずつ公開しています。恐ろしいほど遅筆なせいで一週間にいっぺんの公開がやっとですが頑張ってます。

 2026年2月に1-🐰を公開したのですが、じつはこの直前まで公開するつもりはなかったのでした。この一週間くらい前にふんわりしたプロットができあがって、どこかに焦点も置かないままただ書こうかなと思っていたところ、なんだかどこか知らない次元から「出せ出せ出せ公開しろ」みたいな圧力を感じ、それが日に日に強まってってる感じがして(いま振り返ると単純に私が病んでるか狂ってる)、あんまりなにも考えずに「そうだ、インターネッツにアップしよう(語呂の悪さ)」みたいな感じで始めていまに至ります。
 それまでも習作をいくつか書いたのですが、今回のようなこと(どっかの次元から圧を感じる)は初めてで、とはいえ書きたいように書くスタンスは変えずにいまに至ります。


 余談ですが、土星が地球の周りを今から四分の一ほど後退していたころ、私は初めて書いた小説を初めてネットに公開していました。修練のための執筆ゆえ、ようするに自分自身への成長を促すためのスパルタ的作品で、R18作品であります。人間がいちばんしんどいと思うもの(恥が邪魔して書けないジャンル)が、逆に人間への成長を強く促すと思うんです…。そういうわけで苦しみながらめっちゃ楽しんで書きました。とはいえ読み返すのは無理です。内容というより、自分が書いたものを読み返すのが無理です。Kindleとか楽天ブックスにあるので興味あるかたは探してみてね! 手作り感あふれるEPUBでやっちゃってますw

 「アナバチ性ミントブルーうさみちゃんシティ」を書きはじめるとき、この作品の中に自分のすべてを詰めて、これ一作で終わろう。みたいな気分があったし、いまもそれは変わりません。パワーズの「舞踏会へ向かう三人の農夫」的な。ああいう作品が書けたら最高に幸せだろうなと思います。パワーズはその後、もっともっと素晴らしい作品をたくさん書き上げてるけど。天上の人だけができることだと思うので、わたしはとりあえず眼前の作品をがんばってちょっとずつ書いてます。


 だから、これがいまのわたしの創りたいもののすべてだし、たぶんそれが広く受け入れられるとも思ってません(数字が語っている)。
 大衆迎合を目的とした作品なんて世の中に腐るほどあるんだから、心地よい作品が欲しいならいくらでも求めることができるんだし、だったら私は自分が書きたいように書こうと思ったのです。書きたい、という欲求にまつわる目的はべつのところにあるのだから。思い出してほしい。ルクレティウスの素晴らしい著作が人間の思惑によって何世紀も黙殺されてきたことを。


 寄り添わないし好かれようとしない、ふてぶてしい作品ではありますが「アナバチ性ミントブルーうさみちゃんシティ」はわたしにとって、いまできるすべてを詰めた作品でもあります。とはいえ人間とはさみしがりな生き物で、たくさんの人に読んで欲しいなあとつねに思ってます。

 このサイトにJournalをつくったのは、たぶんそういうさみしさからかもしれません。
 人間は誰かに言葉を聞いて欲しい瞬間がたしかにあって、それが自分に制御できない汚れきった路傍にぺとぺと落とすしか方法がない、てのもつまらないし、正直、不特定多数の中でべらべら喋る、みたいなことはリアルでも不得手だし、閉鎖空間がなにより落ち着くのでこういうかたちにしました。

 単純な衝動。それがここに連なっていく予定です。
 「アナバチ性ミントブルーうさみちゃんシティ」もまた、うまく整えられた〈意義〉みたいなものの外側にある衝動、わたしの内側から湧く〈創らなきゃなんか無理(小並感)〉の感情のままに書いてます。ぜひ読んでみてください。

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